【いまが旬】夏秋キャベツ シャキシャキ
カテゴリ : いまが旬
長梅雨による日照不足の影響で野菜の収穫量が減り、価格は高騰しています。梅雨が明けてもすぐに品物が入ってくるわけではないので、高値基調はしばらく続くでしょう。
今週は、夏秋キャベツを紹介します。夏でも涼しい高冷地で栽培され、11月ごろまで市場に出回ります。国内の主な産地は群馬県や長野県があります。浅間山ふもとに位置する群馬県嬬恋村は日本一の生産量を誇り、標高700~1400メートルの高原にある広大なキャベツ畑で育てています。
春キャベツは葉がふんわりとやわらかく巻かれていますが、夏秋キャベツはしっかりと巻かれてシャキシャキ感が強いのが特徴。甘みも強いです。葉が緑で、ずっしりと重いもの選んでください。保存する場合は、つまようじを3本ほど芯に垂直に差し込むと成長を抑えることができます。そのあと新聞紙でくるんで冷蔵庫に入れるといいでしょう。
生の千切りも、炒めてもゆでても、どんな料理にしてもオッケー。やわらかく煮たキャベツの中に、ひき肉とタマネギのうまみがつまったロールキャベツは、食欲をそそりますよ。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。
2020-08-13 14:06:02
【いまが旬】ジューシーなハウスミカン
カテゴリ : いまが旬
長雨、日照不足の影響でブロッコリーやキュウリ、ナスなどの収穫量が減り、品薄になりそうです。桃やイチジクには暴風雨で落果や風擦れの被害が出ています。長期化した天候不順が農作物に大きな影を落としています。気をもむ毎日です。
今週は、ハウスミカンです。有田地方は、露地ものだけでなく温室でのミカン栽培も盛ん。温度と水分を管理して育てることで、まろやかな甘みと酸味のバランスがいいジューシーなミカンができます。鮮やかな黄色に色づいた実はいま収穫のピークで、7月いっぱいまで旬が続きます。
温室育ちは高品質で、贈答用に最適。お盆のお供え物としても人気があります。ぜひ桃やブドウなどと一緒に飾ってください。見分け方は特にありませんが、へたの部分が小さいものを選んだほうがいいです。大きいものはあまり甘くありません。
暑い夏ですから少し冷やして食べるのがおすすめです。ビタミンも豊富ですから、いっぱい食べてくださいね。保存は常温で涼しいところに。長く保存する場合は冷凍にしてもいいですよ。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。
2020-08-08 10:47:42
【いまが旬】山形サクランボ そのまま食べて
カテゴリ : いまが旬
市場の動きは弱く、野菜は安値傾向です。ここのところ朝晩涼しくて日中は暑く、雨も多いなど天候不順が続いています。畑の作物の傷みが心配です。
今週はサクランボを紹介します。写真は山形県産。山形県は霜や台風の被害が比較的少ないなど条件に恵まれていることから全国一の生産量を誇っています。収穫期は梅雨時になりますが、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばすように実は真っ赤に色づき、味は甘酸っぱく爽やか。ぷりっとした食感も魅力です。
お店で買うときには、粒が大きく、皮にツヤと張りがあり、色が鮮やかなものを選んでください。軸が茶色いのは古いので、青いものを。水洗いして、20~30分冷やして食べるとおいしいです。購入して3日ぐらいを目安に、早めに食べましょう。保存する場合は、乾燥しないようにクッキングペーパーなどに包んで冷蔵庫に入れてください。
シロップ漬けやシャーベットなどのデザートやジャムにしてもおいしいですが、そのまま食べて味わうのが一番。デザートや飲み物に添えるだけでも食卓を華やかにしてくれますよ。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。
2020-07-11 12:56:28
【いまが旬】夏の疲れ回復に 緑鮮やかな枝豆
カテゴリ : いまが旬
市場は安値で安定しています。新型コロナウイルスに伴う自粛が県内でも緩和されて、外食や食品加工業界の動きも出始めました。これから学校給食用の需要も増えてくるでしょう。回復を期待しています。
今週は、ビールのおつまみなどで人気の枝豆です。枝豆は「畑の肉」と言われる大豆を若いうちにとったもので、青い状態で枝付きのまま収穫することから「枝成り豆=エダマメ」と呼ばれるようになったと言われています。
ビタミンB1、B2、たんぱく質が豊富で、ビタミンCもたっぷり。夏の疲れを回復するのにもってこいの食材です。さやがふっくらとして緑色の鮮やかなものを選びましょう。購入後は早めに食べてください。
さやの端を少し切って塩ゆでしておつまみとして食べるのがおすすめ。甘いマメの味をそのまま楽しめます。サラダに入れても夏らしい彩りになりますね。タマネギと一緒にかきあげや、ちょっと固めにゆでてから炊き込みごはんにしても美味。すりつぶして餅にからめた「ずんだ餅」は子どものおやつにどうぞ。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。
2020-07-04 12:58:36
【いまが旬】みずみずしく 辛みさわやか 新ショウガ
カテゴリ : いまが旬
そろそろ梅雨入りしそうな時期ですね。市場の動きは落ち着いています。野菜は入荷量、価格ともに安定していますが、梅雨入りすると作業ができない日が多くなって入荷が不安定になります。梅雨の長さや雨の量も作物の生育に影響するので、関係者は気をもむ季節になります。
これから暑くなる夏に、落ちてくる食欲を増進させるのが新ショウガです。和歌山は高知県などとともに全国有数の産地です。ほとんどが和歌山市で作られており、砂地を利用したハウス栽培が盛ん。繊維が少なくみずみずしい歯ごたえでさわやかな辛さが自慢の食材です。10月ぐらいまで出回ります。
辛み成分は体を温め、血行促進や新陳代謝を高める作用も知られています。風味は皮に多く含まれるため、すりおろすときは皮ごとがおすすめ。肉や魚の生臭さも消してくれます。
調理の定番は甘酢漬け。かつお節と一緒につくだ煮にしたり、かき揚げやツナサラダに混ぜたりしてもおいしいです。おすすめは炊き込みご飯。鶏肉やタコ、油揚げなどと一緒に炊いて香りを堪能してください。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。
2020-06-27 11:52:23