3日はひなまつり。子どもも大好きなちらしずしの具になるタケノコやレンコンなどが市場で人気を集めています。
今週紹介するキヌサヤエンドウもその一つ。種子が大きくならない未熟なうちに取ってサヤを食べるエンドウの呼び名です。ちらしずしの上に乗せれば、鮮やかな緑色が春らしさを引き立ててくれます。日高地方の印南町、御坊市、みなべ町は全国有数の産地です。ハウス栽培の出荷最盛期と語呂合わせから、3月8日は「さやえんどうの日」とされ、PR活動が盛んなようです。
名前のごとく絹織物のように柔らかい。シャキッとした歯触りでほのかな甘みがあります。
選ぶ際は、緑色が濃く、中の実が感じられないほどうすいものを。乾燥に弱いので、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保管して下さい。
調理法は、野菜炒めや卵とじ、煮物、かき揚げにしてもいいですし、茶碗蒸しやみそ汁に入れてもおいしい。サッと湯がいてサラダ感覚で食べるのもいいですね。柔らかいサヤの食感を楽しみながら、春の訪れを感じて下さい。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)