少雨の影響から、市場は野菜の入荷が少なめです。これまで入荷増だった分、今は需給のバランスがよくなって価格は安定しています。新型コロナウイルスは俄然出口が見えません。日常生活が再開されていけば売り買いも持ち直すでしょうが、先行きが心配です。
夏を迎え、高原野菜の季節が始まりました。今週は長野産レタスを紹介します。写真は、標高800メートルの高冷地で栽培されたレタスです。暑くなるにつれ、産地の標高は高くなります。しばらくすると高原レタスの産地として有名な八ヶ岳でつくられたものが入ってきます。10月ごろまで長野産が出回り、それ以降は徳島、香川、茨城が主になります。
買う際は切り口の芯を見てください。芯の大きさが500円玉より小さいものを選ぶといいでしょう。芯の色が白く、重さは軽め。葉の巻き方はやんわりとして弾力があるものを。鮮度がいいサインです。
サラダにして、みずみずしさを味わってください。チャーハンの具や、湯にくぐらせ豚肉や魚を手でちぎったレタスで包んだ「冷しゃぶサラダ」もおいしいですよ。
(和歌山青果・田端秀行取締役部長)
上記の記事は朝日新聞に掲載されました。