そろそろ梅雨入りしそうな時期です。5月は降水量が少なかったですが作物の生育には影響なく、順調に入荷してきています。
今週は和歌山が全国に誇る「南高梅」を紹介します。言うまでもなく生産量は日本一。全国で6割以上のシェアを誇りますが、市場に出回るのは1割ちょっと。業者と契約している生産者が多いです。
5月中旬から小梅が出始め、6月に入り南高梅が出てきました。大きくて肉厚、梅干しになって縮んでも可食部分が多いです。赤い実は熟していてやわらかく梅干し向き、青い実は酸味があり梅酒やジュースに向いています。
梅をいったん冷凍室で凍らせた後に梅酒やジュースにすると、梅のエキスがよく出るそうです。またご飯を炊くときに梅干し2、3個と梅酢を少し炊飯器に入れると、梅の風味が広がります。魚の煮付けに梅干しを入れれば、臭み取りにもなります。
スーパーで梅の実が買えるのは今から2~3週間くらいです。健康にも良いので、梅干しや梅酒、梅ジュースなど、ご家庭の味でさわやかな酸味を楽しんでください。
(和歌山青果野菜部・﨑山淳副部長)
上記記事は朝日新聞に掲載されました。