遅ればせながら春真っ盛りですね。先週以上に、春野菜やタケノコ、豆類が売れ、活気が出てきています。特にサラダに使う野菜が消費を促しています。
今週、紹介したいのがミニトマト。3~4月が出荷のピークです。多くの品種が並んでいるスーパーもあり、店もこだわって売り場を作っています。
気温が低い時期が続いたので、今年は良い味のものができあがっています。今後、さらに暖かくなると味や糖度が落ちてくるので、今の時期がおすすめ。値段も今がお手頃です。
サラダに入れて見た目を鮮やかにするのはもちろん、煮込み料理に使うのもいいですね。酸っぱいミニトマトでも、煮込めば甘くなります。トマトソースを作ったり、水の代わりに使って風味を生かしたりするのもいいです。工夫次第で様々な料理に使えます。
「美味房(おいしんぼう)」や「赤糖房(あかとんぼ)」といったブランド名の品種などが甘くて人気です。房が付いた状態でパック詰めされ、糖度が落ちるのを防いでいます。
ミニトマトは常温で気温があまり上がらない場所に置いておきましょう。5月いっぱいまでは量も出回ります。このおいしい時期に、農家さんがうまみを追い求めたミニトマトを楽しんでください。(和歌山青果野菜部・﨑山淳副部長)
上記記事は朝日新聞に掲載されました。